mag

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2011/05/28

My name is



久しぶりの友達に会いに行ったら、すっかり息子がそっくりで、とても面白かった。





大したも無く、未熟者ゆえ名前はまだ無い



いつのまにかもいて、



こちらはもう、男心をくすぐる技」なんかを持っているので、そろそろ名前が与えられる予定である。






としての面目がある彼は必死です。

息子「こんなん出来ます!どーでしょ?」

父「えー、それだけ?」

母「それで、偶に洗剤飲んで苦い顔するし、」




娘「ふん、脳無しヤローが。」




息子「そこをなんとか、この400円で!」

父「・・・・。」

小遣い制の父親に賄賂を贈り、話をつけます。




父「では、高級イタリアンレストランで会議を開きます。」






父「で、どんな名前がいいの?」

息子「やっぱり、世界中の女からモテるようなのがいいです。」

母「そーね。これからは、よりグローバルな時代になるんだから、外人受けする方がいいわね。」



娘「けっ、安部ジョージってか?」






父「う~ん、イ・ビョンホンみたいな?」

母「それって、イ? ビョンホン?どっちが名前なの?」

息子「いや、もう少し欧米よりにしませんか?」



娘「何が欧米だよ、漬物みてーな顔の癖に。」






父「じゃあ、チェ・ゲバラみたいな?」

母「それ、レベル高いね。でもチェ?ゲバラ?どっち?」

息子「もーぅ少し北側の英語圏で、一つどうでしょうかね?」




娘「む、トランプで大貧民やって、革命か?おめでたいね。」





息子「僕は本気なんです。真面目にお願いします!」






父「・・・じゃあ、権兵衛は?」

母「そーね。こてこての日本名は最早グローバルだしね。」

息子「言い得て妙ですね。」



娘「すし。てんぷら。ごんべえ。って正気か?」




権兵衛(仮名)「ヘイヘーイ!これで俺が上だって事が分かったか?ざまーみろぃ!」
娘「調子乗ってっと、アスファルトに脳味噌ぶちまけるぞ。」





娘「とんでもねー家に生まれてきちまったぜ。」







権兵衛(仮名)「これで世界はオレの物だぜ。」



2011/05/19

Henry Darger.



ヘンリー・ダーガー(1892-1972)展を見てきましたよ。


 僕はヘンリーさんの事を最近知ったのですが、ヘンリーさんと言う人は、なんでも40年近くかけて15000ページ(400字換算?だとすると、小説は一般的に250ページ~500ページ位)の小説を書き、更にその後、物語の挿絵を死ぬ少し前まで、ずーっと描いていたそうで、それが仕事ではなく趣味であり、友人は1人もいなかったそうなので、他人に見せる為ではなかったってトコが非常に興味深い。

 生前は、近所のゴミ捨て場を漁りまわり、1人しか居ないはずの部屋で声色を変えて口喧嘩をしていたり(物語の演出や、職場での出来事の再現であったと思われる。)、キリスト教会の神父に幼女を養子にしたいと何度も申請して断られたりしていたそうで、巷では、アウトサイダーアーティスト等と認識されているようです。


 ヘンリーさんは絵に自信がなかったようで、絵の構成イメージに近い写真をゴミ捨て場から拾ってきた雑誌や新聞から探し、それを元にトレースして塗り絵のように描いていたようです。



 でも、世の中にはベットや便所にダッチワイフを転がして、部屋に篭ってホラー映画とエロDVDばっかり観て一生を終える人だっているんだから、何かを創作していたヘンリーさんはよっぽど健全だったと思います。

案外、子供も普通に育てられたんじゃないかな?(この頃、アメリカの孤児院は虐待地獄の様だったらしい。)


物語の内容はキリスト教思想をベースに、ヴィヴィアン・ガールズと言う7人の天使みたいな7人姉妹と無情、非道な大人たち(悪魔)の長い長い戦争の話だそうだ。




どんなに危険な状況に陥っても、ヴィヴィアンガールズは不死身のようです。 画像は無いけど、7本の木、それぞれに隠れるヴィヴィアンガールズの絵が面白かった。




プライベートが物語にも強く影響します。生涯で一度も楽しいクリスマスを過ごした事が無いと、「この世は最低だ。神など無能だ。」と言う思いが強まり、物語中の戦況も悪化、子供軍大虐殺されます。






この絵を描く時は、自分で鏡の前で「グエぇ~」の顔をしていたのでしょうか?アインシュタインにも見える。



ちょくちょく。画中に雲が出てくるんだけど、いい感じにグラデーションしていて僕は好きや。



 僕が昔、市役所でごみ収集の仕事をしていた頃、歩いて歩道に落ちているタバコの吸殻やゴミを拾うチームに、「あんちゃん」と言うあだ名の、推定年齢40歳くらいの知的障害者の人がいて、いつも短パンにTシャツに野球帽にリュックのスタイルで遠くからみると小学生に見えた。



 「あんちゃん」はお昼休みに食堂で毎日カレーを食っていて、近くに座ると、1人でしゃべっている声が聞こえた。「その少年はチョコボールをお土産に、ラッパを吹きながら隣町へと出かけて行きました・・・・」そんな感じの話を毎日、カレーを食いながら醤油に向かってしゃべっていた。





果たしてヘンリーさんの15000ページの物語が面白いのかどうかなんてのは、どーでもよくて、人知れず情熱的に創作された物を、遠く離れた場所にいるマヌケな僕が知る事が出来たって事がとても感動的なのです。


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