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2013/04/16

2-B Bomb











The Strokes - Tap Out

ストロークスはイギリスのバンドかと思ってたら、アメリカのバンドだった。
だからどーって事は無いんだけど、不思議と何だか嬉しいんだよね!


































実は、僕の父親もアホのフリが得意である。


ある時は 「ァアー!ァアー!・・ァアー!」 と、

居間で1人でカラスの鳴き真似をしているし、


ある時は 「シタシタシタシタシタシタシタシタシタ・・」 と、

口走りながら、廊下を忍者気分で通り過ぎてゆく。



僕の父親は、そら豆に似た男である。

遊ぶ金が欲しい少年がそこに居たならば、10中8,9は的にされると思う。

気の弱そうな、小さな男で、勤勉にサラリーマンを勤め上げ、

定年退職した後も毎日、同じ時間に起きて髭を剃り、

酒は飲まず、同じ時間に風呂に入って、同じ時間に寝る。



そんな姿だけを見ていると、ウソの様な話なんだけど、

子供の頃は、ニービー弾と言う、今で言うバクチクと様なモノをカエルの口に突っ込んで破裂させたり、

かわいいスズメを罠で狩って、羽をむしり、料理してみたり、

庭の水溜りで見つけたボウフラを水槽に網を張って保護し、孵化させた蚊をペットとして飼育し、

時々、自分の腕を水槽に入れて血を吸わせていたそうだ。

当時、近所の人々は父親少年を 「お変ちゃん」 と言うあだ名で呼び、彼は人々を憎んでいた。


しかし、残念ながら、そこには映画の様に陰惨な事件は起こらなかったのである。




あれは確か、15年ほど前の事だったと思う。

僕が居るの知らなかったのだろう。

「・・ぇえ?・る、留守番電話にぃ?・・ぁや、ぜーんぜん気が付きませんでしたよ!」

と、父親は居間の壁に向かって何度も同じ事を発していた。

それは、前日、連休なのにかかって来た仕事の電話を無視した父親が、

同僚に謝る練習をしていたのであった。



それを見た僕は、自己の遺伝子の器を悟り、

アホのフリを身に付ける必要を感じた訳なんだよ。


























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