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2016/07/06

Crimson Idol






僕と同じ歳の山田くんは怪しい奴だし、貧乏だし、シンナーで歯はボロボロだし、

「俺、潔癖だからさ。」 とか言ってクンニはしないそーなのに、

いつも彼女のいる奴だった。七不思議の1つだ。










RHYMESTER × Perfume / POP LIFE × マカロニ









数年前の事、山田君はキャバクラに結構通って、

19歳の巨乳と不純な交際を始めた。

色々な意味で不可能が可能になった瞬間だった。







そんな偉業を成し遂げた山田君だったが、彼は肩を落とし、目を細くして言った。

「俺のちんこに寿命がきた。」

アホみたいに飲む酒のせいか、老い先の不安のせいか、

あの、元気だった山田くんのちんこは、

ピチピチ・オブ・ジョイトイ(19歳)のM字開脚にも塩反応をするようになった。







以来、山田君は身も心も、急激に老けていったのであった。

心配になった僕は、親身になってバイアグラを勧めたが、

彼からはとうに性や生に対する気力さえも無くなっていたのだ。

結局、山田くんは頭の悪そうな19歳の女から逃げるように別れ、

それから1年以上も独身生活をおくり、

下衆男界の表舞台から遠ざかっていった







それからどれ位経ってか、少し前の事、久しぶりに山田君から電話があって、

「なんと俺に色々な意味で奇跡の彼女ができた。」

とポップな声で話を始めた。







その彼女は、職場で会った女で、

それまでは見向きもしなかった地味なタイプの人なのだが、

なんとなくデートをするようになり、付き合ったそうだ。

「・・そうか、よかったね!」

僕はインポの山田くんに少し気を使いながらも、色々な愛の形があるもんなんだろーと思って言った。










清 竜人 - 痛いよ









山田 「おぅ、それが、最近1日に9回ヤってる。」

僕 「エクスキューズミ?」







山田うどん 「なんか、最初は盛り上がんなかったんだけど、ヤったらスゲー良くて、やっぱり体の相性ってあんだな?

何回ヤっても、酒飲んでても、超気持ちよくてさ、ずっと勃起してんだ。」

僕は蕎麦派 「マジか?チンコ痛くなんねーのか?」

山田うどん 「全然大丈夫なんだ、これが。」

僕は蕎麦派 「ウソだろ?でも、毎回じゃないだろ?」

山田うどん 「そりゃそーだよ、」

僕は月見蕎麦派 「そーだよな。じゃなきゃマトモじゃないよ。」







山田マン 「うーん、でも、週3~4で会って、平均8回くらいかな?」

僕ちん 「穏やかじゃねーな。」

山田マン 「あ、途中、少し寝るよ。」

僕ちん 「もー、一生寝てておくれよ。」

山田マン 「でも、10回は無理じゃないかな?体力的に、」

僕ちん 「すでに約10回だよ。まぁ、最初のうちは盛り上がるもんだもんね?」

山田マン 「そーだなー、かれこれ半年だけどな。」







この話を他の誰かから聞いたのであれば、僕はきっと信じなかったと思う。

山田くんは、女には見栄っ張りだが、男同士ではしょーもない嘘はつかない。

見てるかジーザスさんよ、

毎週日曜日に教会に行かなくたって、

日に5回、西北西に向かって祈らなくたって、

浅ましくて、不謹慎で、美しさの少ないこんな社会の底辺でも、

ちゃんと奇跡は起こるのだ。

僕は自分の事ではないのに、誇らし気分になって、

天にダブルでファックサインを送った。





tomohiko hayashi
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