秋だから!と言う訳ではないが、読書感想文を書く事にしました。
僕は何を隠そうあずみファンである。
ところが、「あずみ」がモンモンと不完全燃焼のまま終わりやがって、
何故に仕方なくかと言えば、僕は幕末史を避けて来たからであり、強いて言えば、
①幕末史には「流行りモノ」の臭いがプンプンする事
②幕末好きに熱血な人が多い事
が主な理由であった。
アホな友達の部屋に偶々転がっていた漫画雑誌、月刊アフタヌーンで「爆音列島」を知り、高橋ツトムに興味を持った。
高橋ツトム作品の中で、「士道」が無視出来なくなり、読み始めてしまった。
新興宗教団との戦いを描いた、ただの時代劇と思いきや、気が付くと主人公は幕末期の会津藩士になっていた。
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とうとう、我が家にも幕末ブームが到来したのである。
「いらっしゃい!」
幕末史の何がそんなに魅力かと言うと、写真が残っていて、実際のやらかした人を見る事が出来るからである。和洋折衷の何とも言えない服装や雰囲気だけでドラマチックだし、
勿論、その日から僕も熱血である。
※熱血なので、押し付けがましく説明をします。※
その頃、大航海時代を経て、ヨーロッパの先進国では植民地ブームです。
なんと、未開の土地は早い者勝ちなので、みんな必死です。
既に、アフリカや南米、アジア、やりたい放題に奴隷にされてしまいました。
1840年には、イギリスが中国国土にアヘン(当時、既に違法の麻薬)を広範囲にバラ撒き、国を弱体化させ、戦わずして植民地化すると言う、センセーショナルな事件が起こったのである。超怖ぇー
日本が、オランダ、フランス、イギリス、アメリカ、ロシアの不良に、尻の毛まで毟り取られるのは時間の問題なのであった。
1853年 一番にしゃしゃり出て来たのはペリー率いる黒船でやって来たアメリカンヤンキーであった。
徳川幕府は外国の軍事力を見て「こりゃ、無理だぜ!」と言う事で大人しく属国化路線を決定。それに対して「幕府の腰抜けやろーが、それなら天皇を担ぎ上げて、外国に徹底抗戦してやるぜ!」と言う尊皇攘夷派の対立が始まったのである。
しかも、あまり派手に国内戦をやると、国力が低下し、諸外国の思う壺と言う事情もあって、さぁさぁ、こりゃ大変盛り上がってまいりましたね。
多分、当時の日本人はとても好戦的な民族だったんだろうと私ゃあ思ったさね。
僕が最初に疑問に思ったのは、260年続き、最早、常識の様な存在であった徳川幕府を、田舎の小藩のイメージである、薩摩藩(現在の鹿児島)や長州藩(現在の山口)の革命がどの様にして成立したのか?と言う事で、長州藩の吉田松陰と高杉晋作について語られている司馬遼太郎の「世に潜む日々」。
封建社会の建て前の中でも、殿様や、カリスマ的指導者だって時代の空気を読まなくては家臣に暗殺されてしまうのが当たり前な、不安定な空気感がとても面白い。
松蔭先生は兎に角、決死であり、熱血である。
例えば、「オーマイ・ゴット!」なんて言うシュチュエーションに遭遇したとしたら、日本男児ならば代わりに「おぉ、松陰先生!」と言う事にしたい位である。
高杉晋作は司馬遼太郎曰く、幕末期、西郷隆盛など、他の名を馳せた人々が政治家であったのに対し、高杉は唯一の革命家であったそうで、別格にかっこいい。
高杉さん作詞/作曲の都々逸(ドドイツ)
日本の武士と言う身分は外国の軍隊にあたるポジションであるが、外国と比べて武士人口の割合が非常に多いのが特徴だそうだ。なので多くの下級武士は、藩から貰える給料では生活が困難であり、野良仕事をしている訳だが、すると貧乏武士には、では、武士と農民の差とは何ぞや?と言う葛藤が生まれたりして、そのプライドを保つ為に勉強をし教養を身につけたり、センスを磨いて詩句を嗜んでいたようだよ。
長州藩士 桂小五郎(木戸孝允)
桂小五郎 山口尚芳 岩倉具視 伊藤博文 大久保利通
幕府側の外国大使護衛の任務についていた伊武谷万次郎が出てくる、手塚治の「陽だまりの樹」