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2015/09/27
2015/07/14
Super Size Me
すっかり暑くなった。
最近、家に帰って、窓を開ける為にカーテンを開けると、毎日、
向かいのマンションのおっさんが窓を開け放し、万年床と素っ裸で過ごす姿が目に飛び込んでくる。
程よく肥えた中年の汚いおっさんで、汚い仕草で、まー、もー、見てるだけでムカつくのである。
しかし、時々、あれこそが鏡に映った自分自身なのではないか?と思える時があって、
気が付けば、いつぞや測った66.6kgの僕の体重はすくすくと8kgも育っているのだ。
気分は最高だ。
The Colourist - We Won't Go Home
イスラム教において、豚は忌み嫌われる動物とされている。
その昔、アフリカのセネガル生まれのサンハレ・アルマーミ(マミー)って友達がいて、
ラマダンとかって言う半断食習慣の時期に、そいつがイスラム教徒だって事を知った。
マミーちゃんは不良で、セネガルで生まれ育ったあと、フランスの大学に入学したんだけど、
大学の1年目で美人教師を口説こうとして失敗し、セクラハ退学になり、めぐり巡って日本に来て、
新宿でスリや引ったくりをして食いつなぎ、適当な日本人のビッチと結婚して、日本国籍を手に入れ、
それからも適当にナンパしながら生きていた。
そんなマミーちゃんも大人になり、「少しだけ真面目に生きるんだ!」と言って、
イスラム教の教えの通り、酒をやめた。マリファナは吸いまくってたけどね。
僕は面白そうだったので、ラマダンの半断食に参加した。
詳しく覚えてないけど、1週間、昼だけ動物質以外のサラダだけ食ってよくて、後は断食みたいな感じだったと思う。
まだ20代の前半で腹ペコだった僕には中々の苦痛で、
本当に悪魔みたいなヤツが耳元で、
「誰も見てねーよ。食っちゃえよ。」
「しかも、お前、イスラム教徒じゃねーし。」
と囁いてくる不思議な体験をして、そんなイスラム教への興味の延長で豚の事を知ったのだ。
それで、マミーちゃんに
「おい、豚はなんでダメなんだ?ソーセージとか、肉まんとか、超うまいんだぜ?」
と聞いたら、すげー嫌な顔をして、
「豚の説明はじめたら3日かかるダヨ。」
と言われて、それっきり、口を開かなかった。
それから10年以上経った今、僕はその事を思い出して、ググッてみた。
すると、イスラム教徒ではなさそうな日本人達によって割りと簡潔にまとめられたページがいくつもあった。
なんでも、豚の性質が、他の動物と比べて、
雑食で共食いもするし、あるだけ何でも食い続け、発情期以外でもクソまみれで交尾しまくって子供を作りまくる。
ひたすら自分の事しか考えられない、哀れで貪欲で不潔一直線な感じを、悪しとして、人間の教訓にしようって事らしい。
きっと教育システムの確立されていなかった前時代には、世界中が北斗の拳みたいな世界で、
酒飲んだ盗賊団みたいなのが、やりたい放題やってたんだろうから、
せめて豚野朗どもにハッピーエンドがある訳ないって信じたかったのだろう。
そんな教えは切実なもんだったんだと思う。
最後にイスラム教の過激なところは、豚を食うと、豚の様にだらしない性質になるって教えてるとこだ。
さぁ、大変ですね。
では皆さん、二郎ラーメン地獄店で会いましょう。
2015/06/10
Friends Come and Go. That's the Beauty
Nine Inch Nails - The Perfect Drug
この人は、人体改造の趣味があるみたいで、どーしても指を切りたくなって、
薬指を紐で結んで1ヶ月放置して、壊死させて、病院行って切り取ってもらったそーだ。
その衝動と、情熱、素晴らしきこと、天災の如し。
僕が十代の頃に働いていたガソリンスタンドには勤続19年なのに平社員の カミムラ タケシ というおっさんがいた。
愛車はピカピカのトヨタの スターレット KP で朱色のやつだった。
マニュアルのシフトをチャンジする時、ギアを入れる前に左右にクリクリする癖があって、気持ち悪りーんだ。
カミちゃんはスキンヘッドにギョロっとした目で、ウミガメみたいな顔で、当然、嫁も彼女もいなくて、バカだった。
ほいで、「筋トレが趣味で、柔道2段です!」 と、新人のバイトが入る度に自己紹介していたけど、
20歳そこそこくらいの歳の元気なバイトに、ジャイアントスイングで振り回されて、
しょっちゅうガソリンスタンドの硬いコンクリートに放り投げられて、遊ばれていた。
タケシは給油した客を、オーライ!オーライ!と言って誘導しながら車道に飛び出して、
車に轢かれた事が2回。タケシのオーライ!を信じて出た瞬間に衝突事故を起こした客、僕が知るだけで1人。
「尿道にマッチ棒を出し入れしてオナニーすると、超気持ちいーんだぞ。
なんだ、知らないのか? 林はまだまだ子供だな。がははははは。」
44歳くらいだったカミちゃんは時々、そんな類の発言をした。僕は実際まだ子供だったから、
大人のオナニーがどんなもんかは、想像する気にもならなかったんだけど、
お気に入りのキャバ嬢の家を探しだして、ストーキングしてたり、
愛車のKPには無線機が搭載されてて、夜な夜な盗聴パトロールをしてるよーだったし、
こいつがシャバでのうのうと暮していていいもんか?と思うほど、カミちゃんはまともじゃなかった。
それでも僕らは仕事が終わったあと、コンビニで酒を買って、ガソリンスタンドの小汚い事務所で仲良く飲み明かした。
普段はバイトの子供たちに舐められないように、全力でかっこつけてるので、つまらないヤツなんだけど、
酒を飲んだカミちゃんはとても陽気でファンキーになった。
その日も、いつもの様に大騒ぎしながら、気が付けば時計は丑三つ時。
話す元気も無くなってきたころに、棚の上のだるまが僕の目にとまった。
直径60cmくらいのでかいヤツで、勿論、正月に買って片目だけ黒い状態で、
いつも、辛気臭い顔をしてるから、目障りなのであった。それでカミちゃんに言ってやった訳だ。
「おい、カミちゃん、あそこのだるまが、さっきからカミちゃんにガン飛ばしてるよ!」
「ヤバいよ、いやいや、だるまはヤバいよ。」
「でも、ほら、めちゃめちゃガン飛ばしてるよ。いいの?」
「・・・舐めやがって。この、だるまヤロー!」
そー言って、カミちゃんはでかいだるまをボコボコに殴って破壊した。
そこにいた全員が大爆笑だった。
次の日、カミちゃんは所長に呼ばれて、こってり絞ぼられていたな。
カミちゃんは今でも、三鷹の東八道路と人見街道の交差点のガソリンスタンドで働いているみたいだ。
僕は大人になったけど、それほど個性的なオナニーの方法を見つけられていない。
でも時々、夜中に、KPでパトロールしてるカミちゃんとすれ違う事があるんだけど、少しだけ官能的な気分になるんだよね。
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