ある日、私は偶然立ち寄ったスーパーの駐車場に突如現れた未確認走行物体を夢中で追いかけていると、いつの間にか深い深い森の中へと迷い込んでいた。
そこには
既に人々が集まっており、後からも
見た事の無い乗り物に乗った人達が
次々にやって来た。
私は、言うなれば野生の勘の様なもので、彼らの全てが変態である事がすぐに判った。
どうやら、これから
コスプレ立食ダンスパーティーが始まる様だ。
人々は
適当に腹を
満たすと、
キョロキョロと周囲を見回し、お互いに
目配せしたりして、そこかしこから
プシュプシュと
缶ビールを開け、
香水を首元に
プッシュした人々が
ソワソワと動き出した。
そうです。この後の
メインイベント、
ダンスの
お相手を探さなくてはなりません。
自分の
得意技や
ダンススタイルを
全力で
アピールしたり、
お互いの
コスプレを
褒め合ったり、
照れ合ったり、
ダンスの
相手が決まったら、各々、
森のもう少し
奥へ連れ立って練習します。
待ちに待った、この日の為に仕上げてきた
コスプレの
小道具も
バッチリです。
そして、
夜が来て、
狂喜の
ダンスパーティーは何時間も続いたのです。
音楽の
ビートが落ちて、
スローな
ブギが流れると、そこかしこから
緊張感が漂って来ました。
そう。今夜、
意気投合したあの人に、少しだけ自分の
思いとか、
想いを伝えても
いい時間です。
ドキドキ。
「1回でいいから。」「えっ?・・・・う~ん・・・・・、」 「いいよ!」
「夏と春がいっぺんに来ちゃったぜ!」
更に夜が
更けると、
バッドマザーファッカー達が動き出します。
皆が泥酔して
オッパッピーになっているのを
いい事に、欲しくて目を付けていた他人の
コスプレ・パーツをここぞとばかりに
盗みます。
中には
丸ごと盗んで
逃げて行く人もいます。
時には、捕まって
責められる人もいます。
責められた人は大抵、「尾崎豊のファンだから・・・」と理由を述べた後、自分がいかに
貧乏かを
延々と説明します。
捕まった人達が増え、
「貧乏!貧乏!」と騒ぎ、
暴動が起きそうになったので、
毒
マシマシの炊き出しで、
貧乏人の
暴動を治めます。
悪夢の様な
夜が明けると、