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2019/08/31

This is Japan




こう見えて、TK先輩は生粋の愛国者である。
仕方なく洋服を着ているが、拘りの国産ブランドであり、
下着はふんどしである。










Elephant Gym - Finger








ストリート・キッズならば原宿。
オタクなら秋葉原。
インテリア好きなら目黒。
料理人ならかっぱ橋。
愛国者ならばここなのだ。





愛国者はここに足を運ぶのは8回目だそーである。

僕は無政府主義者なので初めてだ。





中島飛行機 栄

男の憧れ、星型14気筒。

愛国者のバイクは何故か鬼畜米英製のV型2気筒。





零式

愛国者は欲しがらない。勝つまでは。





僕はある時、愛国者に聞いた。
巷を街宣車で練りまわる、鳥肌実のファンクラブの方々の目指すものは何なのか?
愛国者は答えた。あいつらは朝鮮人の工作員だと。

僕は知り合いが、自衛隊と迷って右翼に入った事のある人の話や、
映画のディス・イズ・イングランドのスキンズの話をしてみたが、
愛国者は難しい顔をしてそれを無視した。





おーい、山田くん、座布団持ってきて。

愛国者はテレビを見ない。馬鹿になるから。





愛国者は私生活でも、愛国精神が溢れている。
世界諸国での国家統制思想について、
国家にとって国民は奴隷であることは同じであるが、
多くの国は、あえて国民に教育を与えない、
もしくは低い水準にすることで、
国民はバカな方が扱いやすいと考えている国が多いらしい。
ところが我が国は国民に高度な教育を与えた方が国益になると考え、
学校システムを積極的に発展させたエピソードを拳を握りしめながら語った。
熱い。





愛国者は仕事中も愛国的である。
彼にとって、お店は航空母艦であり、
店のスタッフは戦闘機、お客さんは敵機で、
自分は司令官として作戦を練り、号令をかけ、
ひとまる、まるまるに進軍ラッパを吹き鳴らす。

もう、正気ではない。





愛国者ではあるが、同盟国であったドイツには一目を置いている。
当然、ヒットラーの我が闘争や、ナチス機関紙シグナルにも目を通し、
アメリカ軍などに対し、ドイツ軍の軍服がかっこいいのは、
ナチスが超若手のデザイナーを起用したからなど、
柔軟で実験的な政党であったことを評価している。
まじ卍である。





ある時、サバイバルゲームが巷で流行り、
当然、僕らの話題にも出た訳だが、愛国者は、
「よし、じゃあ、みんなで三八歩兵銃のモデルガンでやろう!」
と言い、エアーボルトアクションを披露した。






愛国者は調理パンを食べない。





愛国者はファミレスで大抵、和風ハンバーグとライスを注文する。

そして、大根おろしとシソは不要とウェイトレスにさり気無く伝える。





愛国者は駄菓子をこよなく愛している。





彗星

特にどんぐりガムが好きだ。





熱田二十一型

愛国者はスナック菓子を奥歯で噛む。





回天

人間魚雷 回天の最高速度は55km/h 23km航行が可能。
それまでの魚雷の倍の火薬量1.55トンを搭載。

特攻隊が出来た後でも、人間魚雷はあまりにも、と、
人道的な理由から日本軍の中でも躊躇する声が多かったようであったが
時勢を一変させる革命兵器となる事を期待され、
終戦まえの1944年から実戦に使われた。

例えば軍の上層部が提案し、末端の兵士が人間魚雷に乗り込むのであれば、
如何にもな話なのだが、大日本帝国の凄いところは、
非人道兵器を立案し開発した者が自ら、それに乗り込むところである。
タリバンのそれのように、死ねばあの世でハーレムが待っている事も無い、
純粋に美しい愛国というマインドコントロールは完成したのだ。

1944年11月菊水隊の初陣には回天の開発者の1人である仁科中尉が、
訓練中の事故で亡くなっている黒木少佐の遺骨を抱いて特攻し、米艦ミシシネワを海没。
1945年7月には護衛駆逐艦アンダーヒルへ回天多聞隊、勝山中尉が特攻して命中し、
艦が真っ二つに割れて撃沈。

回天はもともとの魚雷に後から操縦席を付けているので、
操縦が極めて難しく、耐圧深度80m、
更に潜望鏡が短い為、波を受けて前が全然見えないそうである。





愛国者は、人間魚雷でソルトレイクを走りたいそうである。




愛国者は毎日寝る前に、近代史の勉強とエロ動画を見る。




愛国者の動画の趣味は、女子のおなら動画である。




愛国者はクンニなら3時間出来ると言っている。




愛国者は女子高生に神を感じる事がある。

松本次郎の女子工兵に乗りたいと思っている。




愛国者は隙あらば、人の家でオナニーをしようとする。




うなぎ花菱

ある朝、TK先輩が職場に来ず、音信不通のまま失踪する事件があった。

職場で仲の良い数名は、もしやと思ったがTK先輩は20日経っても姿を現さなかった。




愛国者は、自らの罪を認め、保釈金制度を良しとせず、裁判までの2ヵ月間を檻の中で過ごした。

隣の房からの、毎晩の絶叫シャウトを聞きながら。




驚きましたね。また落ち着いたら四国の山の奥深くで、

葉っぱ吸って、風車でも眺めましょうね。




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