じゃん♪
お勉強のお時間です。
しかし、おじさんになると覚えが悪いです。
残念です。
田我流 - Wave feat. C.O.S.A.
気が向いたので、船舶免許を取る事にしました◎
講師は一流の海の男達!
楽しく
丁寧、わかりやすい
これは取るしかありません!
電話をすると、残念ながら3人集まらないと開催されないとの事
え!?
好評につき延長!!言うたやないかい!?
因みに今、1人応募があって、もう1人は検討中です。
3人集まらないと
割引キャンペーン価格にもなりません×
今がチャンスではないんですか??
それから2週間経って、
おめでとうございます。
3人集まりました。
お勉強の前に10年近くぶりに健康診断を受けました。
体重が20kgも増えていました。
それは体が重いはずです。
それでは一般財団法人、
関門海技協会
授業を始めます!!!
ところが、学科初日に行くと1人がバックレていて
2人だった。
先生は
高倉健さんを178㎝位に背を高くしたような西原先生
もう一人は僕よりも少しお兄ちゃんの建築屋の社長はんだ。
流石、海の学校。荒くれた高校みたいでドキドキしますね♪
戸塚ヨットスクールのようでない事を祈ります。
昨今は受講者が年々少なくなり、風前の灯のようです。
ゆとり世代でも受講出来るように
授業はとても優しく教えてくれます。
西原先生は
「いいですか、ここは絶対に覚えて下さい。この意味わかりますね?」
と言ったところがテストにでます。
実習の予定日は北九州から1時間半かけて来た長谷川先生。
しかし、この日は台風で先生の帽子が約50m飛ばされたので中止!
ダメだこりゃ!
また来週!!!
お疲れ様でした!!
その前の週。
西原先生は語りました。
自分は不器用な男ですから、
若い時分はやんちゃをしていました。
それこそ喧嘩も沢山しました。
FULL
HALF
SLOW
DEAD
SLOW
警察のお世話にもなりました。
周りの大人にも見放された頃、
就職先は自衛隊か船乗りになるしかありませんでした。
私は後者を選びました。
社会生活の最初の頃は大変でした。
上司にはさんざん怒られました。
先輩にはさんざん虐められました。
殺してやりたいと言う思いをグッと堪えて、
何糞負けるもんかと励みました。
Magnectic Compass
NIPPON KoKAIKEIKI CO.LTD
数年経つと、意地悪な先輩は相変わらずいましたが、
幾つかの仕事を任せてもらえる様になりました。
私が入った会社は荷物を運ぶ長距離船舶が主な仕事でした。
米利堅、西班牙、比律賓、象牙海岸
色んな外国に行きました。
私はその後、会社のバックアップを得て
40代で海技大学に通わせてもらい、航海士になりました。
網領
1つ
海洋スポーツ協会は海を修練の場として知性ある冒険心を培かう。
2つ
海洋スポーツ協会は健全な青少年を育てるために働く。
3つ
海洋スポーツ協会は美しくたむろして市民の海を確保する。
べし!
外航路には海賊の噂が絶えませんでした。
しかし日本の船は日本の法律に従い武器の所持が許されませんでした。
それは山賊の出る山を丸腰で1カ月以上掛けて
越えなければいけないような金玉の縮み上がるような作戦でした。
ある日、部下が私に相談にきました。
この作戦は無謀過ぎます。
私は拳には自信がありましたが、
所詮、鉄砲にはかないません
それでも私達は戦う準備をしました。
2人で木刀代わりになる木を揃え、
会社に内緒で火炎瓶を大量に作りました。
幸い、私達の船は海賊に襲われる事はありませんでした。
海は私達が思っていたよりも広かったのです。
そんなある時、アメリカに向かう途中で
船の計器が太平洋のど真ん中で壊れました。
進路が分からなくなった時、
私は初めて星々から方角を計測して、
航海士としての役割もきちんと果たす事が出来ました。
結婚をして子供にも恵まれました。
孫の顔も見る事が出来ました。
気が付けば歳は80に近いです。
数年前に癌を患いました。
またいつ再発するかわ分かりませんが、
私にはもう、特に思い残すことはありません。
まったくいい人生でした。
よーそろー!
ほったら、そろそろ出向するだらべっちゃ。
長谷川先生は、少し腰に気を使いながら小型船舶を進水させ、
しゃべり始めた。
ま、船の基本は着岸さね。
車の運転で言ったら車庫入れみたいなもんずらね。
あとは人が泳いでたら気を付けて、
適当に走らせば大丈夫たい◎
今日は午後から雨が降るから早めに切り上げだらべっちゃ。
よし、後は自分で乗りながら覚えてけろ。
次に大事なのはメンテよ、
塩水ですぐに劣化してくるはんで、
後は仕事で乗るんじゃねーたら、殆ど乗らねえべ?
したっけ、海の真ん中でエンジンが止まる事もあるけん、
エンジンは2機積んどくのがベストたい。
ほれ、ぼさっとせんと洗うの手伝うだらべっちゃ!
そう言って長谷川先生は僕にホースを渡し、
船から降りると、ちょっくら失敬と言って
隣の船の船尾に当たり前の様な顔で立小便をひっかけ、
最後に船のエンジンの中の水を確認すると言って
ヤマハのエンジンのカバーを開け、
ホースを口に入れて吸い上げ、
まだ少し塩水の味がするけん
もう少し水を突っ込んでエンジンの中を綺麗にするたい。
と言い、吸い込んだ海水をゴクリと飲み込んだ。
こうするたい。
いや、そんなん真似出来んど、
やはり本物の海の男達は荒々しか◎
とても良い3日間でした。
ありがとうございます!