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2013/03/10

Smokey City
















UNICORN ft. 坂上二郎 - デーゲーム



僕は、ゴミ収集場の前を通る時、必ずゴミに目が行ってしまう。

一般的には知られていない法律だが、捨てられたゴミを拾う事は犯罪らしい。



カメラとか、ダッチワイフとか、思い出とか、お婆ちゃんとか、あらゆる物はゴミに成り得る訳で、

世の中には、トラックでゴミを拾ってリサイクル品として売って、ご飯を食べている人もいるんだよ。

ゴミ屋敷みたいな家が、何故、出来るのかは理解できないけどね。



好きが高じてって事では無いが、僕は20歳頃の夏、ゴミ収集屋でバイトをした事がある。

社員のおっさんや、じいさん達は、揃いも揃って器の大きい人達で、

例えば、ゴミ袋の中に未開封のポッキーの箱を見つけると、

まるで、道端で拾った10円玉をポケットに入れる様な気軽さで

「ラッキー♪」と言って口に入れ、僕にも「お一ついかが?」と勧めるのである。

あの日々は、カルチャーショックの連続であった。



ゴミ屋はどこでも人気者であった。特に生ゴミがね。

小学生達は鼻をつまみ、男達は顔をしかめ、おばちゃん達はうめき声を、

「うわっ、ゴミが来たよ、超くっせー!!」

と、駅の近くでは女子高生たちが黄色い声で声援をくれた。



生ゴミはトラックの中でいっぱいになると、圧縮されて、ぴゅーぴぃーと音をたて、

風船ゲームの様に膨らんで、爆弾のように破裂する。

何人もの仲間が被爆した。命が幾つあっても足りなかった。



炎天下、生ゴミを追いかけて走り続けると、

臭いと、汗と、恥と、高く青い空と、夏の雲とで、

時々、不思議な世界にトリップする事があった。



少しづつ気が遠くなって行き、今、自分が一体、何をしているのか分からなくなったりした。



ふと我に帰ると、まるで甲子園を目指していた高校球児の夏が終わった様な

ノスタルジックな気分になっちゃうのである。




多分、あの日々は、今の僕を形成する上で重要な経験であったのと同時に、

例えば青春とか、成功とか、王道とか、普遍的な愛とか、

あの意識の曖昧な生ゴミ・トリップの最中に、

そー言う決定的な何かを失って、既に敗北してしまっていたのかもしれないね♪










































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