今日は気を取り直して、オバケの話だよ。
僕には霊感も、Gスポットも無いんだけど、随分昔に不思議な事があったんだな。
夕暮れ時で、確かどこかに遊びに行った帰り、でもいつもとは違う道を通ったんだよね。
小人が現れるって噂の小金井神社の前を通って、墓場の手前を左に曲るんだけど、
ライトの当たりに違和感があって、墓地の前に誰かがいた気がして、2度見したわけでやんす。
しかし、そこには誰もおりませんで、僕はさして気にも留めずに帰宅した。
電気を点けた僕の部屋は、いつもと変わらず小汚いんだけど、ところが、何だか、変なのです。
蛍光灯はワット数が落ちたみたいに薄暗く見えたし、僕のキンタマはムズムズとしていた。
そこで勘のいい僕は、 「ははぁ~ん。これはアレだ。ついて来やがった系だな。」 と悟りました。
そーすると、何だか部屋の左端に、屈折した気配を感じるではありませんか。
この負けオーラの感じはロクな奴ではありません。さー、大変です。
河鍋暁斎 画
「幽霊は目が合うとついて来る習性があるので、もし見えてもガン無視だよ!」
と、その昔、霊感少年の吉田君に聞いた事を思い出しました。
それで僕は出来るだけ冷静にテレビを観たり、マンガを読んだり、
鼻をほじったりしていましたが、違和感は消えません。
それはそーです。何故なら僕は2度見しましたからね。
そこで、一枚上手な事をする必要があった訳なのです。
松井冬子 画
僕は小さく溜め息をついて決心し、ズボンを下ろしました。
そして、学習机の1番下の引き出しの裏に隠してあるエッチなビデオを取り出しました。
僕の脳のスーパーコンピューターが弾き出した答えは、
まともな悪霊が最も嫌悪する事は、男のオナニー姿だったからです。
女優は松本コンチータだったか、具志堅ヨウコだったか、黒木香だったか、豊丸だったか、
確かタイトルは、 ほら貝吹き家庭教師のスュチワーデスは隠れ巨乳のJKで若妻 ってヤツだったか・・
兎に角、僕は、これ見よがしに大の字になって、
シュイン、シュインとオナニーを始めてやりました。
すると、部屋は微かに振動しだし、飾ってあった写真はバタバタと倒れ、
照明はチカチカと点滅し、テレビの中のエッチな画像は歪みましたが、
僕は必死に、更にギュイン、ギュインと し続け、そして絶叫しながら果てました。
春好斎北洲 画
程なく、部屋内の違和感は無くなり、蛍光灯は本来の明るさに戻ったのです。
しかし、今思い返せば、あれは危険な賭けであったと思う。
もしついて来ていた霊が、淫乱ビッチの霊であったなら、
僕は今、この世にいないかもしれないからね。
ぶるぶるぶるぶる、ブル中野!