ゆきゆきて神軍(1987年) 監督:原一男
ゆきゆきて神軍は、極左の奥崎謙三さんが、第二次世界大戦中の独立工兵隊第36連隊に従軍中にあった、軍部の不正や不義や、個人的な不満に対し、とてもエネルギッシュにお礼参りしていく姿を追ったドキュメンタリーの名作だよ。
具体的にどんな事をしたのかって言うと、天皇陛下にパチンコ玉を打ち込んだり、エロ写真に天皇の顔をコラージュしたビラをデパートの屋上からばら撒いたり、従軍時代に不正を行った上官を私刑する為に訪問した所、元上官が留守だった為、偶々、応対に出てきた息子を射殺して懲役13年。本人は 「ほぼ、悲願は達成できた!」 と、この結末に満足していたらしーよ。
こう言う話には、きっと、生まれながらに平和な世界で生きる人達が
どーのこーの言うべきではない領域があると思うんだよね。
家の死んだ じいさんは多趣味で遊び回っていた人だったんだけど、
毎年、正月の親戚の集まりの席では、どんな話をしていても、最後は必ず戦争の話をしてた。
話の途中からは、テーブルから椅子を引いて、椅子の上でカエルみたいに両手、両足を空に広げ、
海軍仕込みの大砲捌きを披露して、ずでーん!ずでーん!・・ずでーん!と、声を出して、延々と大砲が続いてたな。
たぶん、20歳そこそこの多感な時期の体験だからこそ、強烈なインパクトとして脳にこびり付いているんだろーね。
なんでやねん!