Mr. UE
この後ろ「東京」がめちゃくちゃかっこよかった。
POPLIFE - Prince and The Revolution
the parlour tattoo at 渋谷
僕が住んでるマンションの1階で、ある日ドンチャン騒いでパーティーをしていた。
さして気にならなかったし、どーせ、学生かなんかだろうと思っていたら、
103号室に引っ越して来たのはヒスパニック系の青年だった。
青年の友達と思われる、黒人やらジャマイカ人みたいな奴らが姿を見せるようになった。
青年には友達が多いようで、出入りする人数は日に日に増えた。
当然、部屋が狭いから毎日、人が外に溢れるようになった。
そいで、そいつらは昼間はみんなでかっこつけて写真を撮ったり、
夜中の12時頃に突然スケボーで遊びだしたり、
ほいで毎週末はパーティーをするもんだから、
もー、そこだけブルックリンだか、コンプトンみたいなもんである。
ぼくは、いいなー、楽しそーだなー、僕がもう少し若かったら友達になりたかったなー、
なんて思っていたら、二か月もしない間にマンションを追い出されてしまったようだ。
なんやかんや言って、渋谷もまだ保守的な街なのだ。
それから暫く経った頃の事だ。
僕にはすっかり、家に帰る時には空室になった103号室に哀愁の目をやる癖がついていて、
その日も仕事帰りに、ふとそちらを見た訳だ。
103号室は外側に面しているが少し陰に位置する角部屋で、
玄関の前に体が半分くらい隠れるレンガの壁のあるバルコニースペースがある。
僕が階段をのぼりながら、103号室のある右側に目を向けると、
なんとそこに、下半身丸出しの女が立っていた。
女の後ろには男がいて、
「こんなところじゃ、だめ、ちゅぱちゅぱ、」
とか言っているのだ。
わぉ。
yes, KKK
僕は内心、動揺したのだが、何故だかそう言う時、
そんなの日常ちゃめしごとだぜ。って態度をとってしまうとこがあって、
ニヤニヤしながら眺めていたら、男と目が合った。
男はニヤニヤしながら 「すいません。」 と言い、
僕は 「エロいね。」 と言った。
僕の部屋2階上の303号室で、部屋に着くと窓を開けた。
コンプトン君たちがいなくなってから、すっかり閑静さを取り戻した裏渋谷に、
ぺちゃぺちゃ、あんあんと、女の声が響いていた。
僕はタバコを吸いながら、ラブホテルが満室だったのかな?とか思っていた。
その日は木曜日の夜だった。
満室な訳がねー。
渋谷で最もラブホテルの密集する円山町で青姦するなんて、確信犯だ。
羨ましじゃねーか、しかし、なんだ?ここいらの住人は、
コンプトン君達は追い出した癖に、青姦はいいのか?
なんだかムカついてきたし、警察でも呼んでみたらもう一つ面白そうだなと思ったりして、
電話を手に取ったが、やめた。
あんあんは、10分ほどで終わった。
僕は性に対しては割と保守的で、今まで青姦に興味を持った事もないし、ヤリたいと思った事もない。
それから30分後には何事も無かったように僕は寝た。
しかし次の日から僕は一週間ほど、
「昨日、うちの下で青姦してる奴がいたよ!」
「青姦した事ある?」
「君はそろそろ青姦でもしたほうがいいんじゃないか?」
ってな具合で、職場で青姦の話をし続けて、
とうとう 「うるせー、いいから落ち着け!」 と怒られた。