僕と同じ歳の山田くんは怪しい奴だし、貧乏だし、シンナーで歯はボロボロだし、
「俺、潔癖だからさ。」 とか言ってクンニはしないそーなのに、
いつも彼女のいる奴だった。七不思議の1つだ。
RHYMESTER × Perfume / POP LIFE × マカロニ
数年前の事、山田君はキャバクラに結構通って、
19歳の巨乳と不純な交際を始めた。
色々な意味で不可能が可能になった瞬間だった。
そんな偉業を成し遂げた山田君だったが、彼は肩を落とし、目を細くして言った。
「俺のちんこに寿命がきた。」
アホみたいに飲む酒のせいか、老い先の不安のせいか、
あの、元気だった山田くんのちんこは、
ピチピチ・オブ・ジョイトイ(19歳)のM字開脚にも塩反応をするようになった。
以来、山田君は身も心も、急激に老けていったのであった。
心配になった僕は、親身になってバイアグラを勧めたが、
彼からはとうに性や生に対する気力さえも無くなっていたのだ。
結局、山田くんは頭の悪そうな19歳の女から逃げるように別れ、
それから1年以上も独身生活をおくり、
下衆男界の表舞台から遠ざかっていった
それからどれ位経ってか、少し前の事、久しぶりに山田君から電話があって、
「なんと俺に色々な意味で奇跡の彼女ができた。」
とポップな声で話を始めた。
その彼女は、職場で会った女で、
それまでは見向きもしなかった地味なタイプの人なのだが、
なんとなくデートをするようになり、付き合ったそうだ。
「・・そうか、よかったね!」
僕はインポの山田くんに少し気を使いながらも、色々な愛の形があるもんなんだろーと思って言った。
清 竜人 - 痛いよ
山田 「おぅ、それが、最近1日に9回ヤってる。」
僕 「エクスキューズミ?」
山田うどん 「なんか、最初は盛り上がんなかったんだけど、ヤったらスゲー良くて、やっぱり体の相性ってあんだな?
何回ヤっても、酒飲んでても、超気持ちよくてさ、ずっと勃起してんだ。」
僕は蕎麦派 「マジか?チンコ痛くなんねーのか?」
山田うどん 「全然大丈夫なんだ、これが。」
僕は蕎麦派 「ウソだろ?でも、毎回じゃないだろ?」
山田うどん 「そりゃそーだよ、」
僕は月見蕎麦派 「そーだよな。じゃなきゃマトモじゃないよ。」
山田マン 「うーん、でも、週3~4で会って、平均8回くらいかな?」
僕ちん 「穏やかじゃねーな。」
山田マン 「あ、途中、少し寝るよ。」
僕ちん 「もー、一生寝てておくれよ。」
山田マン 「でも、10回は無理じゃないかな?体力的に、」
僕ちん 「すでに約10回だよ。まぁ、最初のうちは盛り上がるもんだもんね?」
山田マン 「そーだなー、かれこれ半年だけどな。」
この話を他の誰かから聞いたのであれば、僕はきっと信じなかったと思う。
山田くんは、女には見栄っ張りだが、男同士ではしょーもない嘘はつかない。
見てるかジーザスさんよ、
毎週日曜日に教会に行かなくたって、
日に5回、西北西に向かって祈らなくたって、
浅ましくて、不謹慎で、美しさの少ないこんな社会の底辺でも、
ちゃんと奇跡は起こるのだ。
僕は自分の事ではないのに、誇らし気分になって、
天にダブルでファックサインを送った。