渋谷のホームレスは、酔っぱらった若者が服を落とすせいだと思うんだけど、
大抵、オシャレだ。中には一見したり、注意深くみなければ、そうだと思わないほどにね。
EVISBEATS&PUNCH&MIGHTY - 夜風に吹かれて
ルンペンフリークスの僕は渋谷で今、2人の気になるホームレスがいて、
一人は時々、109の前で昼夜問わず電卓を弾き続けるおっさんと、
もう一人は道玄坂でよく見る、このおばちゃんだ。
このおばちゃんは、朝から晩まで酔っぱらってて、昼間は手をヒラヒラさせて踊っていたり、
交差点の信号待ちで、カップルの会話に強引に混じったり、
夜は銀行の前で段ボールをかぶって寝ていると思ったら、
いきなり段ボールをふっ飛ばして、飛び起きて発狂したり、
朝には僕の働いてるとこにに来て、「あたしは昔は銀座で、、」なんてご機嫌で喋りまくってったり、
突然、シンニードオコーナみたいな坊主頭になったり、クリスマスの頃にはカラフルなアフロのズラをかぶっていたり、
ハロウィンにはピチピチサイズの赤いチャイナドレスを着て、
道玄坂上の交番の前で泣きながらカップラーメンをすすっていたりして、
いつも僕の胸を熱くする。
少し前、会社のミーティングがあって、半年ぶりくらいに会ったオーナーは、
ホワイトボードにグラフと数字を3時間ほど書きまくりながら、
終始、森進一だか、五木ひろしみたいな顔をしていた。
「?」
12畳くらいの部屋に集められた、僕ら13人の社員の殆どが、
「あれ?こいつがオーナーだったっけ?」
と思うほど、オーナーには変な顔の癖がついていて、
一体、この半年、どこで何をしていたんだろうと想像したり、
「こいつは最近できた、博多店に配属されたオーナーの親戚ってヤツじゃないのか?」
なんて囁く奴もいたりして、そんな僕らの動揺を察したのかどうかは知らないが、
オーナーは途中で、「いつまで経っても、バカばっかだな。」
と、物まね芸人のコロッケみたいな顔で言った。
僕は変な人やバカが好きだ。
彼らは予想を超える行動や言動をするから
ファンタスティックなのだ。
僕は昔、映画の学校に通っていて、
脚本を書く勉強をしながら、
ストーリーってのは何なのだろう?って事を考えまくって、
ゲロが出て、諦めてしまったのだけど、
Mr.END 藤子不二雄シリーズ
こー言う、自分が本を書いたとして、
絶対に思いつかない展開の現実に直面すると感動してしまう。
世界は僕がゲロを我慢すれば、
yes. SHOUHEI!
驚きと感動に満ち溢れているんですね。