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2024/08/21

to Be Bird Sometimes Forget, Remember, and Sing toward Tomorrow.





暑い日が11月まで続くと言うのは本当ですか?

僕はバイクに乗りたい気分です。






Nicola conte - Life Forces feat. Zara McFarlane


あれはいつの夏の事だったか、

その頃よくランチに行っていたその名も魚屋と言う定食屋があって

そこは場末の辺鄙な建物の2階にあるが家族経営のアットホームな店だった。

店は元気のいい中年夫婦とお婆ちゃんと時々アルバイトで営業していた。

みんな笑顔の素敵な地元に愛されているいい店で

お婆ちゃんはショートカットを茶色に染めたつぶらな瞳のキュートな人で

自他ともにみんなのお母さんの様な存在だった。


ある真夏日のこと、いつものように混み合うお昼の少し前に魚屋に行くと

その日はエアコンが不調で店内はモワモワしていた。

「いらっしゃい!!」と店の人達のいつもの笑顔の後に

店の奥から顔面汗だくのお母さんが忙しそうに出てきて

席に案内しながら軽い世間話の後に注文をする。


僕らが食事するころには店は満席で

お母さんは店の中を走り回る


お母さん「今日は何にするー!?」

娘(めぐさん)「お母さんそこはさっき聞いたー!奥の席聞いてきてー!!」

お母さん「今日も暑いね!今日は何にするー!?」

お客1「じゃあ、海鮮丼を」

お客2「僕も、海鮮丼」

お客3「僕は特選丼のご飯を少な目で」

お母さん「めぐー聞こえたー!??」

娘(めぐさん)「聞こえないよ、紙に書いてー!!」

お母さん「あいよー!!海鮮丼3つぅー!!!」

お客3「あ、いや、僕は特選のご飯を!」

お母さん「あーー!!!」


1分後


お母さん「今日は何にするー!?」

娘(めぐさん)「お母さんそこもう3回聞いてるよー!煮魚定食持って行ってー!」

お母さん「あーー!!!」


お母さんはその日、いつもの3倍くらいの大忙しだった。

僕らが食事を終えてレジに向かうと

配膳戻りのお母さんが僕の連れの足につまずき、

倒れるように僕の胸に飛び込んできた。


僕「おー!!大丈夫ー!?」

お母さん「わーぁ~」

まるで少女漫画に出てくる男女が恋に落ちる瞬間の様に

スローモーションで


その日以来、職場のお向かいさんでご近所付き合いがあった事もあり

ランチに行ったその日の午後には

貰い物のスイカやメロンや甘味モノ

買ってきたアイスやお茶の差し入れをくれるようになった。


お母さんよいつもありがとう

今思うともう1度くらい抱きしめてあげればよかったな






6月の終わり頃、サウジアラビアでは気温が50℃を超えて




メッカを目指した巡礼者達が1300人も死んだそうですね。





イスラム教の神は悪魔に近いようだね





そう言えば悪魔と神は表裏一体だって仮説を先輩に聞いたことがあるよ。





乱世の時代には最強者が神とされて、





治安が安定すると、乱世の神が悪魔にされてしまう。





如何にも手前勝手で人間らしい理屈で唸るよね。





大分昔には憲法第九条がどうのこうのと聞こえていたけど





いつかのドサクサの間に戦争法が改定されてしまい





日本の自衛隊は武力行使が出来るようになって





AI開発の見込めない日本の産業は武器開発に乗り出す様子が見える





世界には増え続ける人口を間引くために戦争まっしぐらなのかな





ネットの影響でボロボロと政治のメッキが剥がれてきているのに





東京都知事選の結果を見る限りは





今後もすぐにがめつい統一教会や自民党の政権が崩れるとは思えなくなった。





僕も若い頃は選挙に興味が無かったしな





誰が政治家になろうと自分の生活には大した違いは無いと思っていたし。





でもそれは大きな勘違いだと今は思うようになったんだよな





今はまだ有権者の多くがテレビにコントロールされている状況で





選挙棄権者が投票に行かなければ変わる事は無い





みんなで選挙に行くしかない





じゃないと貧乏人やバカな若者がみんな戦争の最前線に送られてしまい事になるよ





そんなの嫌だし





つまらない世界だよね?





大した事もねーのに偉そうなスーツの

ゴミクズみてーな奴らに目にモノを見せてやりたいでしょ?





若い頃に戦争を経験すると多くの人は一生のトラウマを背負う事になってしまうんだよ。





僕の祖父殿も亡くなる前に自らの戦争体験を文章に書いていた





祖父殿は毎正月の最後には必ず戦争の話をした。





祖父殿が大学生の頃に召集令状が来て、




海軍に配属されたそうだ。





祖父殿は死にたくなかったので必死に勉強をして通信兵になった。





海軍の宿舎にも度々アメリカ空軍が襲来して機銃掃射のスコールが降り





兵舎は蜂の子を散らしたような騒ぎになる





皆が逃げる最中なのに中庭の木陰に寝そべり





本を読み続けている奴がいて驚いたそうだ。





祖父殿は何度も軍艦に乗って航海したそうだ。





横須賀から東南アジアへの航海は陸軍に比べれば穏やかな日々ではあったが





何度も海戦を経験し、何度もアメリカ空軍の襲来を受けたそうだ。





特に空軍の襲来を受けると逃げ場がなくて




アメリカ空軍は日本軍の大砲や機銃の飛距離を知っているので





射程外の高度を保って攻撃をしてくるので成す術がなく





ひたすら敵機の弾薬が切れるまで





耐えて凌ぎ祈る事くらいしか出来なかったそうだ。





味方の砲手がずでーん!ずでーん!と撃った大砲は

弧を描いて海に落ちるだけであったそうだ。





戦闘が暫く続き爆音で耳はキンキンと鳴りだす





どこかで出火した煙がもくもくと膨れ上がり





海水しぶきと若者たちの迸る汗と血が霧の様になる頃





夏の日差しで辺りには無数の虹が出来たそうだ




その極限的な状態で目にした幻想的な美しい光景に感動して

祖父殿は涙が止まらなくなったと言っていた


この世で唯一の正義は美を愛でる心に宿るものであって欲しいね




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