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2021/03/19

Small Circle of G







子供の頃は山や海が好きではなかったな。

小学校の頃に行った林間学校のハイキングの途中、

突如沸き起こった便意に僕は耐え切れず、

陽気に歩きながら、うんこを漏らした。

そして、バナナみたいないつもよりも大きいうんこをケツに挟みながら、

更に1時間以上も歩いた思い出がある。

一緒に歩いていた友達に気づかれまいと、僕はポーカーフェイスを決めた。

その時の友人たちは、それに気づいていたのか、いなかったのか、

今でも時々思い出すのである。









Lemon Jelly - Come









薬師林道

福岡県と大分県の境あたり、英彦山の山中から

バリケードの小脇からバイクを引っ張り上げて入る。

6Kmくらい、シカと一緒に走れる。







勘などは無いから、手当たり次第に小道に入り

数打って走り当てるしかない。

最初の頃は、高確率で畑にたどり着いた。

どこも同じように見えるけど、2度とたどり着けない場所もある。

それで人が幻を追う気持ちがわかるようになった。







最初のうちは前人未到の地を目指すんだけど、

直ぐに気が付くのだ。

人が通らない道には倒木につぐ倒木と生い茂る草木があり、

奥に進めば進むほど、倒木は折り重なっている。

バイクでぎゅんぎゅん走ることなど出来ない。







川は浅ければ走れるが、バイクで行けるところには

必ずゴミがあり、人の足跡を見る事となる。

ゴミは僕に「このド素人が」と唾を吐く。

遊べるのは山の手の平の上だけなのだ。







何度か転び、崖から落ちそうになった後、

山に敗北を認め、自らのお腹を見せて媚びへつらうと、

草木が体に浸透する。







志賀島

志賀島の峠道の下りで自転車を相手にムキになって走った事がある。

恥ずかしい。







大好きな竹林

バイクは往々にして危うい時こそアクセルを開ける事で安定する性質がある。

このささやかな自然の橋を渡り終えた後の登り急斜面は、

少しでも躊躇すると両側の穴に落ちる。

これが、たまらないのだ。







竹の倒木はめちゃめちゃ滑るので油断したらすぐに足元をすくわれる。

勢いで乗り越えたら、細い竹が跳ね上がって

剣道の竹刀の如く、「お面ぇーん!」された事がある。

悔しい。







スキー場

ハイジー!ペーター!!

と心の中で呟く。

羊はいない。







福岡県 西区 雷山

福岡に来てすぐの頃は、何だか東京に比べて

5、6年遅れた地方都市の感じが好きになれなかった。

だけど、街と山や海のバランスと人の少なさがとても心地よくなって好きになった。

こんなに心が洗われるような緑色の九州の人里で、

貧困を抱えた野蛮な人達の暴力や悪事が繰り広げられているとは

想像も出来ないよね。







ここは雷山周辺の滝があるところの奥から

ロッククライミングを感じさせる入り口に誘われて、

バイクを降りて唯一徒歩で登山した山頂。

残念ながら隠れキリシタンの祠ではなかったね。

丸出しだ。







凄い豪雨はこの時に降り出して

雨足をそのままに2日間降り続いた。

素晴らしい。







おら、またぎになりてー。







糸島の手前のあたりにある毘沙門堂の山の麓、

コースに見えるけど瓦が敷き詰められた産廃処理場。

この裏手の毘沙門堂と、麓の柵の隙間から今津海岸を通って半島を半周出来るルートは

福岡で志賀島と同じ位お気に入りだった。

麓を反対側に進めば小さな砂浜の長浜海岸も人が少ないので走りやすい。







スズキ志賀島スポーツランド

そこらに落ちているものでスロープを作って入る。






今はデンタンサーキットと言うようです。

地面が固くてスピードが出るので難しい。

新型のMXバイクで空を飛べるくらいの腕があったらどんなに楽しい事だろう。

僕はここではしゃいで転んで両肘の骨が欠けた。







福岡県 西区 糸島エリア 灘山

平日の午後なら人に遭遇することはなかった。







枯葉の斜面は斜めに登る。

どうしようもない時は引っ張り上げる。

山用のバイクは車重100Kg以下がよいと思う。







木の根っこがあると、最悪止まって滑り落ちても止まれるので安心して走れる。







こっちからは行けるけど、

あっちからだったら来れなかっただろうと思える場所が何か所かある。

下調べはしないので、いつか後悔するんだと思う。







1度走ったけど、2度目を躊躇う場所が幾つかある。

バイクはいつでも乗り捨てられるように、10万円以下のものがよいね。

高級なバイクだと、欲が出てしがみ付いた日には一緒に谷底に落ちるからね。

山のもくずにしたるんじゃ。







度々バイクを降りて、先に進めそうかを歩いて調べる。

道路ではありえないぐらいの汗だくになる。

それが山の中だと気持ちがいい。







第一展望台

この安っぽい風景よ、

登山コースは1000m以下のとこが人気が少ないからね。







第二展望台

大体、街にお買い物♪と同じくらいの感じで

予定せずに、ぷらっと山に行くので飲み物を持っていない。

カラカラである。

さぁ、帰りましょう。




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