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2013/01/04

New Year Comics Festival







明けましておめでとうございます!

また新しい1年が始まってしまいましたよ。今年も一生懸命って気持ちだきゃー持っておこうと思います。
今年の初夢は、ドロドロした地下街で、ふと 小汚い壺の中を覗いてみると壺の底に猫の頭だけがあって、猫の頭は僕に気が付いて、それは可愛いらしー声で「にゃーにゃー」って言った。


こんな夢を見るのは東京都下 (23区外) 特有の鬱屈した人間達の ため息 と 「魔法の煙」 の影響に間違いない。

何を隠そう、僕は漫画オタクである。



ちなみにアナログ派なので、ネット用語は全然解からない。





ドロヘドロ(1999年~連載中 林田球)は、魔法で顔をワニだかトカゲだかに変えられ記憶も無くしてしまった主人公(カイマン)が、友達の二階堂と共にその謎を探る話だよ。




左 : 藤田     右 : 恵比寿

一般的に、「グロい☆」とか「エグい♪」とか、言われているんだけど、グロいシーンを無視してみると、意外とラブコメみたいな感じがするよ。





心 先輩にもシビれるけど、やっぱり恵比寿のキャラが可愛くて仕方ない♪







面白い漫画はそれはそれは沢山あると思うんだけど、この度は初夢にちなんで、陰鬱としたってゆーか、僕がギーガーイズムを感じる漫画をなんとなく紹介してみよーかな?







Gorillaz - Re-Hash






キングダム(2006年~連載中) 原泰久

最近読み出したキングダムは、500年も戦国時代が続いた広大な中国を1つに統一した秦の始皇帝の話だよ。




ヴィンランド・サガ(2005年~連載中) 幸村誠

11世紀ころのヨーロッパを舞台に、バイキングや王族や奴隷の物語が進むんだぜ。 キャラの個性が良く、粋で、キリスト教ベースの宗教観を作者なりに解釈した件も折々に出てくるのでとても面白いよ。

僕がアジア人だからか分からないけど、ヨーロッパの野蛮人はやたらと恐ろしく見えないかい? 本当に鬼に見えるしね。多分、僕が中学生くらいの頃だったと思うけど、テレビ(民放)の深夜映画でヨーロッパの海賊映画がやっていた。その映画が凄くファンキーで、ディズニーのカリブの海賊みたいなバイキングが酒を飲んでは大暴れ、商船を襲っては女をレイプ。終始誰かが下半身丸出しで走っているので、どこかしらにモザイクがかかっていた。一体あの映画のタイトルは何だったんだろ? と今でもたまにトラウマの様に思い出す。





話は逸れたけど、上記のヴィンランド・サガやキングダムを読んでいると、何だかそれぞれの作者がそれぞれの漫画雑誌の編集者に 「Youさ、時代とか、設定は任せるからさ、初期のベルセルクみたいなの描いちゃいなYo!」 「・・・分ぁーしたー。」 と言う様なやり取りがあったのでは?と思ってしまう。




ベルセルク(1989年~連載中) 三浦建太郎

ご本家のベルセルクはどーやら僕が小学校6年生の頃から23年以上続いているんだね。ちなみに僕がベルセルクを知ったのは高校生の頃で、同級生の兄貴(中里豊くん)が当時で超マイナーであった月刊ヤングアニマルの愛読者で「ヤバい漫画があるぜ!」ってお墨付きで僕らに紹介された。 確か豊くんはNHKでやってた 「ビバリーヒルズ高校生白書」 も好きだったな。





僕はとある理由で時々、ベルセルクの内容に関するクレームを受けたりする。 「最近どーなってんだよ?」 「ファイナルファンタジーじゃねーか?」 そんな事を言われても困るしかないんだけど、ストーリーが淀んでしまった理由は明確で、ベルセルクがヒットしたばかりに、それまで 「月刊」 であったヤングアニマルが調子に乗って、隔週にしたからである。 画はアシスタントを増やせば描けるかもしれないけど、ストーリーは追いつかなかったんだね。物語ばっかりは時間をかければ かける程良くなる気がするからね。





しかしベルセルクの何がそんなに凄いかと問われれば、この病的な描き込みの画だよ。 本当にどーしょーもねー4コマ漫画とかと同じ値段で単行本が売られているのが不憫なくらいの全力の仕事だと思う。




虎なんかは、葛飾北斎みたいだし、




こちらが油断してると、「蝕」 ではヒエロニムス・ボスやブリューゲルの画みたいになったりもしたんだよ。




ヒエロニムス・ボス - 「地上の快楽の園」




ヒエロニムス・ボス - 「聖アントニウスの誘惑」




ヒエロニムス・ボス - 「いかさま師」




ブリューゲル - 「聖アントニウスの誘惑」




ブリューゲル - 「冥府に下るキリスト」




ブリューゲル



情報の少ない15~16世紀頃の時代にこの想像力は本当に凄いですね。





* * * * *





「BLAME!」 (1997~2003年) 弐瓶勉

ブラム!を読み始めたのも高校生の頃で、まだインターネットの知識も一般的に朧だった頃、ネット仮想空間的な世界にユーザーやウィルスやセキュリティーシステムが擬人化されて物語になっている。





全編にわたって読解に支障がでる程、極端にセリフが少ないところが新鮮やで。




シボ教授





この漫画は僕がアフタヌーンから見つけて、友達に「ヤバい漫画を見つけたぜ!」 と紹介したら、
「・・なんか、画がウザいから読む気がしない、」 とか、「ヴィジュアル系みたいだから嫌だ。」 と、大変不評だったけどね。





* * * * *





「銃夢」 (1990~1995年) 木城ゆきと

銃夢は荒廃した近未来でサイボーグの ガリィちゃん がアイデンティティーを模索する様な話だよ。賞金稼ぎ、モーターボール、砂漠のテロリスト、多少、秋葉原系で電波的なセリフや服装は否めないけど、なんだか、一々 映画的な要素があってエキサイティングなんだよね。




魔角

マカクは母親に公衆便所で産み落とされて、そのまま下水に流された運命の子だよ。




画もいいし、構図とかコマ割りもかっこいい。




このカットはとても印象的だったな。





注意になるんだけど、続編みたいな「銃夢 LastOrder」 は本当に同じ作者が描いてんのか!?と思うくらい残念な感じだよ。





* * * * *





「CLAYMORE」 (2001年~連載中) 八木教広

クレイモアは半人半妖の女戦士達が大剣を振り回して妖魔と戦いまくる物語だがや。





八木教広さんは 「エンジェル伝説」 ってヤンキーギャグ漫画を描いていた人だけど、この漫画にはギャグが一切ないんだよ。
平本アキラの 「アゴなしゲンとオレ物語」 の後の 「俺と悪魔のブルーズ」 とか、 古谷実の 「行け!稲中卓球部」 から 「ヒミズ」 の様な 「ギャップ」 と軽く言ってしまうのは何だけど、人の「本気」を見れている感じがして なんか楽しいだがよ。





ストーリーには「マジか?」と驚く様な展開はないし、説明的なセリフやキャラの一本調子なリアクションでガッカリするんだけど、




ガラテア

登場する女戦士達が揃いも揃って武士道精神を貫くし、男前なセリフを吐くのでジワジワと気持ちが良くなってくるんだよ。





戦う漫画の世界にも男女平等のムーブメントがやってきているのですね。





僕は本屋でニギニギした少年たちが、クレイモアなら 「推しメン誰よ?」 「うーん、クレアは別格として、ディートリッヒとイレーネ!」 ってな会話をしているのを聞いて、「センスがイイじゃねーか!」 って、ニヤリとした事があるよ。





* * * * *





「寄生獣」 (1988~1995年) 岩明均

寄生獣は、人間に寄生しなければ生きられない宇宙から来た生命体と戦う話で名作ですね。僕は思春期の頃にこれを読んで、人間の意味とは?種族や遺伝子とは?と色々と考える切っ掛けになりました。作者の岩明さんを兄貴と呼びたいくらいです。




ミギー

寄生獣のデザインも神憑り的にかっこいい。当時連載されていた月刊アフタヌーンの表紙が寄生獣の時は凄い異彩を放っていた。 田宮良子(田村玲子)は特にかっこよかったな。





アニメのコスプレには全然興味が無いんだけど、これだけは無視出来なかった。

しかもこれは、秋葉原じゃなくて原宿の駅前っぽいから飛ばしてるよね。





そんな事ないよドラちゃん。みんなが何にでもこれぐらい全力で頑張ったら、日本はもっと良くなるはずだよ♪
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